新年のご挨拶

創世記1章1-5節

1:1 はじめに神は天と地とを創造された。
1:2 地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。
1:3 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。
1:4 神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。
1:5 神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。

謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中はお世話になりました
本年も どうぞよろしくお願いいたします

 新しい年の1日目なので少し悠久の歴史について考えてみました。
 人類が地上に生まれ、文化を形成し社会がつくられてどのくらい経つのでしょうか。
 日常あまり考えないですよね。
 文字によって史実が語られ、遺跡によって文化を推し量ることはできますが、文化や先史(文献が残っていない昔)時代の社会システムは明確にされていません。

 聖書には、この天地の“はじめ”が書かれています。
 次に神さまの約束事を破ったアダムとイブの話しから始まり、有名なノアの箱舟(大洪水)、バベルの塔の話しに続きます。
 いつもそこに、聖書の神さまがご介入され、人類の歴史と密接に関わっています。聖書を読むと厳しく見える神さまですが、丁寧に読むと人間側の素行に大きな問題があり、神さまは、素行の改善を求め、とことん忍耐されて、秩序の維持が保てなくなると人の文化や社会(歴史)にご介入されています。

 聖書には、その事を裏付ける神さまのご性質が多く書かれています。
 代表的な書簡に詩篇があります。その詩篇136篇に

136:1 主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:2 もろもろの神の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:3 もろもろの主の主に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:4 ただひとり大いなるくすしきみわざを/なされる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:5 知恵をもって天を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:6 地を水の上に敷かれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:7 大いなる光を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:8 昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
136:9 夜をつかさどらすために月と、もろもろの星とを造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。

 とあります。

 この後に神の民が守られたことが列挙され“感謝せよ”と著者は繰り返します。
 聖書によると、人には見えない御方が、人に見える物質をつくられ、すべてのモノを形づくられました。
 そして命を与えられて今日まできています。(不思議ですよね)
 その御方のご性質は“いつくしみ”(大切に思い、かばい守る。愛する。[広辞苑 第七版])です。
 そして“とこしえ”です。つまり永久です。
 その“いつくしみ”は“絶えることがない”と著者は繰り返しています。

 その私たち人を愛してくださる神さまの態度と姿勢は“いつくしみはとこしえに絶えることがない”すなわち、永久に人を愛して下さっている。と聖書は言います。

 新しい年の“はじめに”そのことを感謝しスタートしたいと思います。

 本年もオンラインで礼拝を続け、聖書の面白さをお伝えしたいと願っております。
 よろしくお願いいたします。

 皆さまが平和で健やかな1年となりますようお祈りいたします。

戀田寛正