ショートメッセージ【サウル⑦】

サムエル記上18章5-12節と28章1-19節
(サウルの苦悶)
1、サウル、ダビデへの嫉妬(18:5-12)
2、サウルと口寄せ(霊媒)の女(28:1-19)

 本日は、サウル王自身の性格から招く苦悶をみます。

1、サウル、ダビデへの嫉妬
 18章5-9節を読みます。

18:5 ダビデはどこでもサウルがつかわす所に出て行って、てがらを立てたので、サウルは彼を兵の隊長とした。それはすべての民の心にかない、またサウルの家来たちの心にもかなった。
18:6 人々が引き揚げてきた時、すなわちダビデが、かのペリシテびとを殺して帰った時、女たちはイスラエルの町々から出てきて、手鼓と祝い歌と三糸の琴をもって、歌いつ舞いつ、サウル王を迎えた。
18:7 女たちは踊りながら互に歌いかわした、/「サウルは千を撃ち殺し、/ダビデは万を撃ち殺した」。
18:8 サウルは、ひじょうに怒り、この言葉に気を悪くして言った、「ダビデには万と言い、わたしには千と言う。この上、彼に与えるものは、国のほかないではないか」。
18:9 サウルは、この日からのちダビデをうかがった。

 ペリシテ人の戦士で巨人ゴリアテ(約2.9m/6キュビト半)を倒したダビデは、その後、王であるサウルに召しかかえられ、数々のいくさにも出かけて戦うようになりました。そして、向かうところ敵なしの成果を上げていく様を見て、イスラエルの人たちが言った言葉が《「サウルは千を撃ち殺し、/ダビデは万を撃ち殺した」。》

 踊りながら女性たちが語っている言葉を、サウルは耳にするのです。そして妬んだのです。妬むとともに危機感を感じたのです。このままでは、自分の王としての立場が危うくなるのではないか。その日以来、サウルはダビデを疑いの目で見るようになったというのです。

18:12 主がサウルを離れて、ダビデと共におられたので、サウルはダビデを恐れた。

 サウルは自分の傲慢やねたみを処理していなかったので、ダビデに対するサウルの恐れは心の内に拡がりました。それは、主である神さまがダビデと共におられ、自分から離れたことを知ったからです。

 本来、自分の部下である若い伸び盛りの戦士の戦果を喜ぶのが大人であり王です。神さまから与えられたサウル王のミッション、イスラエルのミッションは、ペリシテ人を徹底的に倒すことです。しかしサウルは、自分の王としての立場やミッションを忘れ、子どものように嫉妬し、恨みをもつようになります。

 一般社会でもよくある話です。同僚や部下を妬んでミスを誘発させる嫌がらせやハラスメント。現代では、このような事は、明らかな罪ですし許されないことです。しかし、自分の心に問題があると認識しなければ、サウルのようになってしまいます。

 実際にサムエル記を読み進めていくと、その後サウル王は、単なる疑心暗鬼ではなく、ダビデを殺害しようとして追いまわすようになっていきます。
 
 信仰の目で見れば、私たちの間には競争はありません。クリスチャン皆がキリストのからだであり、互いに補い合い、助け合あいます。
 ヨナタンは、そのように相手を見ました。だからダビデを愛して、彼に自分が将来与えられるはずの王位まで認めたのです。ところが、サウルは自分のことしか考えていません。私たちも、他の人が祝福され、自分よりも祝福されたときに、妬むのではなく、ともに喜ぶことができるでしょうか。
 私たちは、いつも心の点検をしなければなりません。

2、サウルと口寄せ(霊媒)の女

 まず、口寄せ(霊媒)について律法でどのように定めているか確認します。

レビ記19章31節
19:31 あなたがたは口寄せ、または占い師のもとにおもむいてはならない。彼らに問うて汚されてはならない。わたしはあなたがたの神、主である。

 このように、口寄せ=霊媒を求めることは主である神さまからの離反で律法では禁じられています。
 
28:3 さてサムエルはすでに死んで、イスラエルのすべての人は彼のために悲しみ、その町ラマに葬った。また先にサウルは口寄せや占い師をその地から追放した。

 かつて国内から口寄せ追い出したそのサウルが、神さまからの答を期待出来ないと知り、自分自身が、その霊媒の女に伺いを立て、自らの破滅を知らされるのです。

 ペリシテ軍に脅かされたサウル王は、変装してエンドルの口寄せする女のところへ行き、サムエルの霊を呼び出して、うかがいを立てさせましたた。そこで、サウルは神さまが自分を捨てたことと、自分の死の宣告を聞くことになりました。

28:4 ペリシテびとが集まってきてシュネムに陣を取ったので、サウルはイスラエルのすべての人を集めて、ギルボアに陣を取った。
28:5 サウルはペリシテびとの軍勢を見て恐れ、その心はいたくおののいた。
28:6 そこでサウルは主に伺いをたてたが、主は夢によっても、ウリムによっても、預言者によっても彼に答えられなかった。
28:7 サウルはしもべたちに言った、「わたしのために、口寄せの女を捜し出しなさい。わたしは行ってその女に尋ねよう」。しもべたちは彼に言った、「見よ、エンドルにひとりの口寄せがいます」。
28:8 サウルは姿を変えてほかの着物をまとい、ふたりの従者を伴って行き、夜の間に、その女の所にきた。そしてサウルは言った、「わたしのために口寄せの術を行って、わたしがあなたに告げる人を呼び起してください」。

28:13b女はサウルに言った、「神のようなかたが地からのぼられるのが見えます」。
28:14 サウルは彼女に言った、「その人はどんな様子をしていますか」。彼女は言った、「ひとりの老人がのぼってこられます。その人は上着をまとっておられます」。サウルはその人がサムエルであるのを知り、地にひれ伏して拝した。
28:15 サムエルはサウルに言った、「なぜ、わたしを呼び起して、わたしを煩わすのか」。サウルは言った、「わたしは、ひじょうに悩んでいます。ペリシテびとがわたしに向かっていくさを起し、神はわたしを離れて、預言者によっても、夢によっても、もはやわたしに答えられないのです。それで、わたしのすべきことを知るために、あなたを呼びました」。
28:16 サムエルは言った、「主があなたを離れて、あなたの敵となられたのに、どうしてあなたはわたしに問うのですか。
28:17 主は、わたしによって語られたとおりにあなたに行われた。主は王国を、あなたの手から裂きはなして、あなたの隣人であるダビデに与えられた。
28:18 あなたは主の声に聞き従わず、主の激しい怒りに従って、アマレクびとを撃ち滅ぼさなかったゆえに、主はこの事を、この日、あなたに行われたのである。
28:19 主はまたイスラエルをも、あなたと共に、ペリシテびとの手に渡されるであろう。あすは、あなたもあなたの子らもわたしと一緒になるであろう。また主はイスラエルの軍勢をもペリシテびとの手に渡される」。

 サムエルの言葉は、サウルが《ペリシテびとの手に渡される》、というものでした。事実、サムエル記上の最後の章、31章にてサムエルがこの戦いで死ぬ場面が出てきます。

 サウルの生涯を見ていきますと傷ましいものでした。イスラエルの王としての始まりが素晴らしかっただけに、大きなギャップを感じます。サウルは命じられたことを確実に行う。ということを理解できていなかったかもしれません。

2022年1月22日(日)
ニホン・ネットキリスト教会
メッセンジャー:戀田寛正

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